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プロのトレード&ストラテジー
ついてる仙人 氏
2017/01/19(10:44)

思考の階段を上がろう!

思考には「単純思考力」と「多段思考力」という2つがあります。
人が夢を持った時に、現在をスタート地点として目標や答え、ターゲットなど、ゴールを目指して上っていきますが、その「もう一段先」「もう一段先」と考え続ける力が多段思考力です。
例えば、「今晩の食事は何にしようか?」と考えた時に「ステーキハウス」の前を通りかかりステーキが食べたいと思ったとすれば、それは「単純思考」です。
一昨日はカレーを食べたし、昨日は焼き魚だったから、今日はボリュームのある物が食べたいと考え、体調のことや、カロリーのことも検討し、その上でステーキに決めたとすれば「多段思考」を使って決めたということになります。
将棋のプロ棋士は一手先ではなく、数手、数十手先を読んで将棋をやっているそうです。普通の人はそんな先まで考えることはできません。仮にできたとしても疲れてしまいます。しかし、プロ棋士は将棋を職業としていて、楽しみながら将棋を指しているのです。ですから疲れることなく楽しみながら多段思考を使っているのです。多段思考を使い続けても疲れない「思考体力」を持っているのです。

相場をする時、私はマルチチャートを元にして、シナリオを立て、シナリオの動きになればエントリーをします。シナリオを立てる際には、「Aならば、Bにならないといけない。Bにならないならば、Cになる。」この様な考え方をします。
簡単な例で言うと「下降トレンド(A)」ならば、「高値安値を切り下げ(B)」ないといけない。Bにならなければ、「下降トレンドが崩れることになる(C)」と考えます。これは「BでなかったからCになった」ということを言っているのではありません。Aという状況があって、Bを想定しています。BになるかどうかはAの時点では誰にもわからないのです。Bになるかどうか分からない時点でCを考えておくということです。
この様に未来の動きを複数考えながらシナリオを作成していきます。このシナリオを作成するという作業も多段思考力を使って行っているのです。

多くのことがそうだと思いますが、いろんな不確実要素がある中で行動を決めます。「もし雨だったらこっちに行こう」とか、「予定時間から遅れるようであれば違う場所にしよう」とか、いろんなケースを多段的に考え、そのケースによって対応をあらかじめ考えている人は危機に対しても早い決断ができます。多くの人は「早く」「得して」「楽に」と考えがちです。
多段で考えていくには頭を柔軟にして、「遠回り」や「損」「手間」も含めた幅広い発想をすることが必要です。その中から本当の最善策が生まれるのです。目先の損得にとらわれずに発想を広げ、もう少し考えた上で答えを出す。そのことによって、また一段上がることができます。その一段一段の「もう少し」「もう少し」が長期的に大きな差になっていくのです。

人間というのは、本来、楽をしたいと考える生き物なのです。問題が生じても、面倒くさいことは早く終わらせたいから「多段思考」をしたがらないのです。しかし、多段思考をせずにいると、思考体力が落ち、複雑なことが考えられなくなってしまいます。
私は人生も相場も同じようなものだと思っています。相場においても、普段の生活においても「多段思考力」を使って楽しい人生、楽しい相場にしていきましょうね。「楽」という字は「らく」とも「たのしい」とも読めます。私は「楽」ではなく「楽しい」人生を歩いていきたいと思います。
だって、「楽」は行動しないということです。「楽しい」は行動して始めて楽しくなるのです。家でじっとしているばかりではつまらないですよね。せっかく生かされているのですから行動して楽しみたいと思います。

それでは、今週のくりっく株365NYダウのチャートを見てみましょう。まずは日足から。
LM057

トレンド判断からです。

トレンド判断は、主に2つの方法があります。

1.ピークボトム
2.移動平均(MA)との関係

■日足のトレンド判断を見ていきます。

1.ピークボトム
高値安値切り上げは、上昇トレンドです。
高値安値切り下げは、下降トレンドです。

高値切り上げ、安値切り下げ
または
高値切り下げ、安値切り上げは、トレンドレスになります。

ピークボトムの特徴は、なんといっても分かりやすい事。
そして価格の動きそのものですので、重要です。

高値の推移 19983-19994(未確定)
安値の推移 17563-19722(未確定)

高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンド。
19983ドルの高値の後の安値は19722ドルになっています。19722ドルは計算上ボトムとして確定していませんが19722ドルからの上昇で直近高値の19983ドルを超えていますので次のピークは19983ドルよりも高くなることが確定しています。よって19722ドルがボトムになります。

2.移動平均(MA)との関係

現在の株価が移動平均線の上にあるのか下にあるのかで判断をします。
移動平均線というのは、その期間の平均値ですので株価が移動平均線より上の時はその期間の買い方は、利益になっていて売り方は損失になっています。
つまり株価が移動平均線よりも上なら上有利ということになり、株価が移動平均線より下なら下有利ということになります。

あとは、移動平均線の傾きを考慮して見ていきます。傾きがきついほどトレンドが強いといえます。ここで見る移動平均線には75本移動平均線を使用します。

今日の時点でも株価と移動平均線の関係は、株価が75本移動平均線よりも上にあり、移動平均線の傾きも順調に右肩上がりになっているので上有利です。

ピークボトムによるトレンド判断は上昇トレンドであり、移動平均線との関係によるトレンド判断も上有利になっています。
総合的に考えて日足では上有利なチャートです。総合的に考えて上有利でありこのまま上を見ていけるチャートです。今後19722ドルを割り込むと安値の切り下げになってきます。

日足は先週と同じ状況ですね。高値圏での時間の調整が継続しています。

では、4時間足と1時間足のチャートを見てみましょう。

4時間足チャート
LM058

1時間足チャート
LM059

4時間足と1時間足のピークボトム合成図
LM060

■それぞれのトレンド判断を見ていきます。

1.ピークボトム

4時間足(赤線の価格を見てください)
高値の推移  19994-19965
安値の推移  19837-19740(未確定)
高値切り下げ安値切り下げの下降トレンド。

1時間足(青線の価格を見てください)

高値の推移  19947-19855
安値の推移  19773-19740(未確定)
高値切り下げ安値切り下げの下降トレンド。

2.移動平均(MA)との関係

4時間足 下有利
1時間足 下有利

■総合的にトレンドを判断してみましょう。

4時間足
ピークボトムによる判断 下降トレンド
移動平均線による判断  下降トレンド

1時間足
ピークボトムによる判断 下降トレンド
移動平均線による判断  下降トレンド

先週はトレンドレスという動きでしたが、今日の時点では4時間足以下のトレンド判断がすべて下降トレンドで揃いました。相場の原理原則は次のようなものです。
●上昇トレンドでは買いしかしない。
●下降トレンドでは売りしかしない。
今日の時点ではすべてのトレンド判断が下降トレンドですから、売りを考えていくのが基本ですが、ひとつの波動の値幅が狭くなっていて、信頼性の低い下降トレンドになっています。この状態で売るのはリスクが高くなりますね。日足を見ると17563ドルから約20000ドルまでの上昇に対する時間の調整の動きになっています。
株価の動きを言葉にすると「上 → ヨコヨコ」ということになります。
「上 → ヨコヨコ」になっている場合、次に動き出すのは「上」が基本です。
「上 → ヨコヨコ → 上」となる場合が多いのですね。
つまり、日足では上有利であり上への動き出しになる可能性が高いということです。
日足は上有利であり、時間足は下有利という状況ですからトレードがやりづらいのですね。さらに今週末にはトランプ大統領の就任式があります。就任前からいろいろな憶測が飛んでいますし、就任後もTwitterでの発言が続くのであれば、それによって株価が乱高下する可能性もあります。ここは無理してトレードしなくてもいいでしょう。休むも相場です。

今回はここまでにします。今回の記事が少しでもみなさんの人生とトレードにとってお役に立つことになれば嬉しいです。

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ついてる仙人 氏
個人投資家から絶大な支持を得る「相場塾」を主宰。その一方、ブログで、NYダウ、日経225先物、FXなどの今後の動きや売買の考え方を随時公表するなど、情報発信を行い、好評を得ている。
テクニカル分析に定評があり、長年に渡り「日経平均先物・ミニ」のカテゴリーでブログランキング1位を継続している。
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