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プロのトレード&ストラテジー
ついてる仙人 氏
2017/08/17(12:39)

育てたオオカミに襲われた老人!

中国民話に「育てたオオカミに襲われた老人」という話があります。

老人が山で岩の割れ目に落ちているオオカミの子供を見つけて助けてやった。そして首に鈴を付けて犬のように可愛がり、肉を与えて育てた。オオカミは成長して牙も伸び始めた。ある日、肉をやるとそれだけでは足りないのか、老人の手に牙をたて、血が出るほど咬みついた。老人は「お前の体は育ててやったが心まで育ててやることはできなかった。」と言ってオオカミを放してやった。

その2日後、老人は市場に言って帰りが夜になった。川べりで大きなオオカミに出会い、鈴の音がするので、呼ぶと、オオカミはいきなり老人に飛びかかって押し倒し、腹を引き裂いて肝と腸を食ってしまった。

イソップ寓話にも似たような話があります。

この老人の行動は、途中までは間違っていないでしょう。野生の狼はペットにはならないと悟ったのも正しいし、それを放してやったのも正しい。しかし、その時に鈴をとっておくべきでした。野生の動物については可愛がってやっても犬や猫のように飼えると思うのは間違いです。人間でも、悪い環境で育った者は、その行動や生き方は簡単には変わりません。こういったオオカミのような人間を信用しておいて裏切られたとしても人間不信に陥ったりするのは愚の骨頂です。

相場でも同じようなことがあります。あるトレーダーがネットで利益の出ると言われているシステムを見つけてダウンロードした。そしてそのシステムを信用して運用してみたところ、最初の1ヶ月はうまく利益になった。2ヶ月3ヶ月と使用しているうちに連続して損失になることが出てきた。そして4ヶ月目の成績は大きな損失になってしまった。その理由は、そのシステムのドローダウン期間に入ったからです。ドローダウンに耐えられずトレーダーはそのシステムを使うのを止めてしまった。

そのシステムは逆張りのシステムであり、このトレーダーが勉強をしていた手法は順張りだった。順張りを勉強しているのに逆張りのシグナルでエントリーするのは心にひっかかるものがあるのです。シグナルどおりにエントリーをしていて何回か損失が続きドローダウンが多くなるとそのシステムを信用できなくなり使用を続けることができなくなってしまったのです。そしてこのトレーダーはシステムの使用をやめてしまった。

それから数日して、ネットのシステム販売サイトで利益になりそうなシステムを見つけて購入した。実際に自分でお金を出して買ったシステムなので運用をしたが最初に見つけたシステムと同様の場所でシグナルが出た。実はほとんど同じシステムだったのだ。自分でお金を出して買ったシステムなので儲かると信じてフルレバレッジで運用をした結果ドローダウンの時期だったのか、1ヶ月で自己資金すべてがなくなってしまった。

どんなに利益を上げることのできるシステムでも必ずドローダウンの時期というのがあります。それを知らずにフルレバレッジで運用をしていれば破産するのは当たり前です。その結果このシステムは使えないと文句を言ってもそれは自分が悪いのです。どんなに優れたシステムでも、そのシステムを使うトレーダーによって利益になる場合と破産する場合があります。その理由はそのシステムが自分の手法と同じようなものなのかどうかということです。

自分が順張りでトレードをしているのに逆張りのシステムでは続けることは困難です。また、しっかりとしたマネーマネージメントを行うことができるのかどうかも重要なのです。

それでは、今週のくりっく株365NYダウのチャートを日足から見ていきましょう。
LM193

トレンド判断からです。トレンド判断は、主に2つの方法があります。

1.ピークボトム
2.移動平均(MA)との関係

■日足のトレンド判断を見ていきます。

1.ピークボトム
高値安値切り上げは、上昇トレンドです。
高値安値切り下げは、下降トレンドです。

高値切り上げ、安値切り下げ
または
高値切り下げ、安値切り上げは、トレンドレスになります。

ピークボトムの特徴は、なんといっても分かりやすい事。そして価格の動きそのものですので、重要です。

高値の推移 21068-22177
安値の推移 20371-20494

高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンド。

2.移動平均(MA)との関係

現在の株価が移動平均線の上にあるのか下にあるのかで判断をします。移動平均線というのは、その期間の平均値ですので株価が移動平均線より上の時はその期間の買い方は、利益になっていて売り方は損失になっています。つまり株価が移動平均線よりも上なら上有利ということになり、株価が移動平均線より下なら下有利ということになります。

あとは、移動平均線の傾きを考慮して見ていきます。傾きがきついほどトレンドが強いといえます。ここで見る移動平均線には75本移動平均線を使用します。

移動平均線との関係によるトレンド判断は株価が75本移動平均線の上にあるので上昇トレンドです。傾きも右肩上がりで強い動きが継続しています。

ピークボトムによるトレンド判断、移動平均線との関係によるトレンド判断共に上昇トレンドになっています。20494ドルからの上昇は22177.7ドルまで上昇し、ようやくピークを付けました。
現在は上昇トレンドにおける下落波動ということになります。

相場の原理原則は上昇トレンドでは買いしかしないということです。そして、しっかりと調整を待ってトレンド方向に戻る時に買うというのが基本です。22178ドルから短期下落波動に入ったということは調整になったということです。つまり、この短期下落波動のボトムらしい価格からの上昇が買いエントリーのポイントになるということです。

では、4時間足と1時間足のチャートを見てみましょう。

4時間足チャート
LM194

1時間足チャート
LM195

4時間足と1時間足のピークボトム合成図
LM196

■それぞれのトレンド判断を見ていきます。

1.ピークボトム

4時間足(赤線の価格を見てください)
高値の推移  22059-22076(未確定)
安値の推移  21812-21967
高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンド。

1時間足(青線の価格を見てください)

高値の推移  22059-22076
安値の推移  21812-21967
高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンド。

2.移動平均(MA)との関係

4時間足は株価が75本移動平均線と同価格帯にあるのでトレンドレス。
1時間足は株価が75本移動平均線の少し上にあるので上有利なトレンドレス。

■総合的にトレンドを判断してみましょう。

4時間足
ピークボトムによる判断 上昇トレンド
移動平均線による判断  トレンドレス

1時間足
ピークボトムによる判断 上昇トレンド
移動平均線による判断  トレンドレス

22178ドルから下落となり、1時間足4時間足では75本移動平均線を下回りました。この動きで日足の調整になりました。22178ドルからは21812ドルまでの下落となりました。
1時間足では上昇トレンドから下降トレンドに転換しましたが4時間足は直近安値が21483ドルでしたので、ここを割り込まない限り上昇トレンドは崩れません。21812ドルからの反発では22059ドルまでとなり4時間足のピークが確定しました。このピーク確定により高値は22178-22059と切り下がり、上昇トレンドからトレンドレスに転換となったので、日足の調整に移行したと追認出来ました。22059ドルからの動きは21967ドルでボトムを付け上昇し22059ドルを上回ったので安値が切り上がったのに続き高値の切り上げも確定し、1時間足4時間足共に上昇トレンドに戻りました。

これですべての時間軸が上昇トレンドで揃ったことになります。この動きであれば買いを考えていけばいいことになります。
ここからは1時間足の25本移動平均線と75本移動平均線の間からの上昇を買うという方針で見ていくことになります。買った場合のロスカットラインは直近安値である21967ドルの少し下とします。

今回はここまでにします。今回の記事が少しでもみなさんの人生とトレードにとってお役に立つことになれば嬉しいです。

 

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ついてる仙人 氏
個人投資家から絶大な支持を得る「相場塾」を主宰。その一方、ブログで、NYダウ、日経225先物、FXなどの今後の動きや売買の考え方を随時公表するなど、情報発信を行い、好評を得ている。
テクニカル分析に定評があり、長年に渡り「日経平均先物・ミニ」のカテゴリーでブログランキング1位を継続している。
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