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プロのトレード&ストラテジー
ついてる仙人 氏
2017/06/29(22:54)

明日にならないと買えないケーキ!

今、あなたの目の前に美味しそうなケーキがあるとします。価格はなんと1000円です。ちょっと高いケーキですね。しかし、今日は売ってもらえないのです。明日にならないと買えないのです。でも、どうしても今すぐに欲しいという場合には定価よりも高いお金を出すと買えるのです。あなたはいくらまでならお金を出しますか?

この様な質問があった時に、ある人は1200円出しても食べたいとします。この人にとってのケーキの「将来価値」は1000円であり、それに対する「現在価値」は1200円ということになります。
別の人はこのケーキは明日になれば1000円で買えるのだから明日まで待ってもいいな。と考えます。もし今日食べるのであれば、出しても1050円までだと言います。
1200円を出してでも食べたいというせっかちな人は、「時間割引率が高い人です。」もう一方の1050円の人は気長な人で「時間割引率が低い人です。」行動経済学者による実験では、時間割引率の高い人は、禁煙やダイエットに失敗しがちであるという結果が出ています。

みなさんはダイエットをしたことがありますか。ダイエットをしようとしたことがありますか。また、お小遣いを節約して貯金をしようとしたことはありますか。ダイエットを成功させるためには運動をして、食事を減らせばいいのですよね。とっても簡単に思えるのですが多くの人はダイエットに失敗します。お小遣いを節約して貯金しようとしても多くの人は貯金を増やすことができません。それはなぜなのでしょうか。その理由は「時間選好」というもののせいなのです。

「時間選好」というのは、目の前の快楽や満足についつい手をだしてしまい目的を達することができなくなってしまうことです。先程出た「時間割引率」というのはこの「時間選好」の度合いのことです。将来的に目標を達成する可能性が高いとわかっているのに目先の小さな利益に注目してしまうのです。時間選好という罠にはまってしまう理由は、今間違った行動をとると良くない結果になると分かっているのに脳がこの警告を無視してしまうという点にあります。

さまざまな金銭的実験によって、脳の時間選好機能が明らかになっています。
もう1つ質問をしてみます。あなたは、今何もしなくても1万円をもらうことができます。でも、1週間待つと11000円をもらうことができます。どちらを選びますか?多くの人は今1万円もらうことを選択します。1週間待つ人は少ないのです。
では、次の場合はどうでしょう?あなたは、何もしなくても1年後の今日1万円をもらうことができます。でも、1年と1週間待つと11000円をもらうことができます。どちらを選びますか?多くの人は1年と1週間待って11000円を手にすることを選択します。
そして1年1週間が過ぎた時にもう一度質問をします。今なら11000円もらえます。でも後1週間で12000円もらえます。どうしますか?この時に多くの人は今の11000円を選んでしまうのです。
1年前には11000円を選んでいたのに、いざ1年経って同じ質問をすると1週間後の12000円を手放し、今の11000円を手にするのです。つまり、多くの人は目の前の報酬を優先するという選好を持っているのです。

一般に、長期的な大きい利益と短期的な小さい利益について判断を下す時、人は性急に行動することが多いのです。平均的な人は、1年後に14万円もらえると言われて、今なら10万円もらえると言われると、今の10万円を選んでしまいます。1年後にもらえる金額は40%も増えるのに目の前の10万円を選んでしまうのです。相場の世界での平均リターンは40%よりもずっと低いのです。それなのに目先の利益を手にしてしまうのですね。

時間選好率というのは個人差があります。時間選好率の高い人は相場中毒になっている人です。相場中毒に限らず、なにかしらの中毒症状のある人は時間選好率が高くなります。自制心の強い人というのは時間選好率が低い人です。

また、条件によってもこの割引率は変化します。自分の望んでいた目標が近づいてくると選好が刺激される一方で、時間の制約も選好を引き起こすのです。規律、組織志向、規則順守という勤勉性を持つ人は衝動的な人よりも割引率が低くなります。ですから普段の生活においても規律を守り、生活をするのが良いのですね。利食いを早くしてしまう人は生活を見なおしてみるのもひとつの方法だと思います。できることからはじめてみましょう。

それでは、今週のくりっく株365NYダウのチャートを見てみましょう。

先週の記事では次の様に書いていました。
>1時間足は75本移動平均線を割り込んでいますが、今の下落は21540ドルまでの
>上昇に対する調整の動きだと考えることができます。
>そしてこの調整は4時間足の調整だと考えられますので、今後は4時間足25本
>移動平均線と75本移動平均線の間からの上昇を買うという方針で見ていくこと
>になります。

4時間足チャートをご覧ください。
LM166

21540ドルからの調整は21330ドルまでとなりました。75本移動平均線タッチという水準です。ここからの上昇が買うポイントということでした。遅くともA地点では買うことができますね。21380ドル近辺です。その後は20501ドルまで上昇していますので120ドルほどの上昇ですから2回の利食いは完了することが出来ています。
21501ドルの後は下落して直近安値である21330ドルを割り込みました。これにより高値切り下げ安値切り下げの下降トレンドに転換しましたので、ここからの買いは見送りになります。

では今週のシナリオを考えていくことにしましょうか。日足から見ていきましょう。
LM167

トレンド判断からです。トレンド判断は、主に2つの方法があります。

1.ピークボトム
2.移動平均(MA)との関係

■日足のトレンド判断を見ていきます。

1.ピークボトム
高値安値切り上げは、上昇トレンドです。
高値安値切り下げは、下降トレンドです。

高値切り上げ、安値切り下げ
または
高値切り下げ、安値切り上げは、トレンドレスになります。

ピークボトムの特徴は、なんといっても分かりやすい事。そして価格の動きそのものですので、重要です。

高値の推移 21068-21540(未確定)
安値の推移 20371-20494

高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンド。

2.移動平均(MA)との関係

現在の株価が移動平均線の上にあるのか下にあるのかで判断をします。移動平均線というのは、その期間の平均値ですので株価が移動平均線より上の時はその期間の買い方は、利益になっていて売り方は損失になっています。つまり株価が移動平均線よりも上なら上有利ということになり、株価が移動平均線より下なら下有利ということになります。

あとは、移動平均線の傾きを考慮して見ていきます。傾きがきついほどトレンドが強いといえます。ここで見る移動平均線には75本移動平均線を使用します。

移動平均線との関係によるトレンド判断は株価が75本移動平均線の上にあるので上昇トレンドです。傾きも右肩上がりで強い動きが継続しています。

ピークボトムによるトレンド判断、移動平均線との関係によるトレンド判断共に上昇トレンドになっています。先週に引き続き上有利な状況が続いています。日足ではこのまま上を見ていけることになります。

では、4時間足と1時間足のチャートを見てみましょう。
4時間足チャート
LM168

1時間足チャート
LM169

4時間足と1時間足のピークボトム合成図
LM170

■それぞれのトレンド判断を見ていきます。

1.ピークボトム

4時間足(赤線の価格を見てください)
高値の推移  21540-21501
安値の推移  21330-21305
高値切り下げ安値切り下げの下降トレンド。

1時間足(青線の価格を見てください)

高値の推移  21423-21501
安値の推移  21353-21305
高値切り上げ安値切り下げのトレンドレスですが、
2つ前の安値も切り下げているので実質下降トレンド。

2.移動平均(MA)との関係

4時間足は株価が75本移動平均線の上にあるので上昇トレンド。
1時間足も株価が75本移動平均線の下にあるので下降トレンド。

■総合的にトレンドを判断してみましょう。

4時間足
ピークボトムによる判断 下降トレンド
移動平均線による判断  上昇トレンド

1時間足
ピークボトムによる判断 下降トレンド
移動平均線による判断  上昇トレンド

21501ドルからの下落で1時間足4時間足共に移動平均線の帯を割り込みました。またピークボトムによるトレンド判断でも下降トレンドに転換しましたので買いを考えることは出来なくなり、逆に売りを考えていけるチャートになりました。21305ドルからの上昇で1時間足の75本移動平均線を超えずに下落してくれば売りのポイントになりましたが、上げ止まる兆候もなく、そのまま移動平均線の帯を上抜きました。4時間足を見ても同様に移動平均線の帯を上抜いています。
21305ドルからの上昇によるここまでの高値は41492ドルになっています。21501ドルから21305ドルまでの下落に対して全値戻しになっています。この動きは下への動きを否定したことになります。今後21501ドルを上回ることになると上有利な状況に戻りますので買いを考えていけるチャートになります。

ここからの方針は21501ドルを上回るのを確認してから短い時間軸の調整(押し目)を待って買い場探しとします。短い時間軸の調整を待つという方針ですが、下否定での上への動きに戻ったので、この調整は価格の調整にならずに時間の調整になる可能性が高くなります。1時間足の時間の調整からの上昇再開を買うというイメージで見ていくとにしましょうか。

今回はここまでにします。今回の記事が少しでもみなさんの人生とトレードにとってお役に立つことになれば嬉しいです。

 

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ついてる仙人 氏
個人投資家から絶大な支持を得る「相場塾」を主宰。その一方、ブログで、NYダウ、日経225先物、FXなどの今後の動きや売買の考え方を随時公表するなど、情報発信を行い、好評を得ている。
テクニカル分析に定評があり、長年に渡り「日経平均先物・ミニ」のカテゴリーでブログランキング1位を継続している。
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